自然農を始めようと思ったときに最初のハードルになるのが、畑を借りることじゃないかな?と思います。
自然農をしている知り合いがいない場合は特に何から始めればいいのかわからないと思います。
僕が自然農を始めるときにどのような流れで畑を借りたのかを紹介しようと思います。
自然農をするための畑を借りるのはハードルが高い
世間一般の自然農のイメージ
自然農をするために畑を借りることは結構難しいです。
これはひとえに「草を生やしてほったらかしにしている」と認識されているためだと思います。
自然農をよく調べたり実際に始めればよく分かりますが、ほったらかしでは全くありません。むしろ草と共生するためのバランスをとったりすることに結構気を遣うことが多いのです。
でも、自然農に興味のない農家の人からすると草刈りも野菜の世話もせずに放置しているという風に見えています。
貸す側からすると「自分の畑を雑草まみれにされるのは嫌」と嫌悪感を持たれるようです。
畑を探す
僕が畑を借りるために当たったところを紹介します。
貸農園
「地域の農園は利用できないかな?」と思い電話で問い合わせてみたところ、案の定草刈りは必須で、草が伸びていると契約更新をしないこともあると説明を受けました。
規約が定められていることが多く、草が生えていることを嫌がる人が多いため認めてもらえることは難しそうです。
農地バンク
貸農園ではなく農地そのものを借りられないかな?と調べてみました。
農地バンクという制度があるのですが、こちらはそもそも一般の人が借りられるものではありませんでした。
実家の畑
これは意外でしたが、話をした当初は親からOKが出ませんでした。
理由は「草をほったらかしにしてると虫が寄ってくるからイヤ」とのこと。
自分が大事に育てている野菜に虫が寄ってくるのは我慢できないそうです。
普通に畑をしている人からすると残念ながら「草が生えている=手入れをしていない」と認識されてしまうということを痛感しました。
現在は実家の畑を借り、さらに実家のご近所さんの畑も借していただいているのですが、最初は家族でも断られるくらいであることは認識しないといけません。
赤目自然農塾
自然農を提唱されている川口由一さんが創設された赤目自然農塾が奈良と三重の県境にあります。
赤目自然農塾のウェブサイトはこちら
ここでは自然農を実践する方に無償で畑や田んぼを貸してくださいます。
いろいろ当たって難しいようならここに頼ることになります。
毎月自然農塾が開催されていてベテランの先輩方に相談したりできるのがいいです。
ここは総本山的なところですが、全国各地に実践者の方が開催している自然農塾が点在しています。
地域の遊休農地活用
これは本当にたまたまですが、地域によっては遊休農地を貸し出しているところがあります。
耕作放棄地を有効活用するために市町村が借り受けて市民に畑を貸し出す取り組みです。
それを見つけたので早速相談しました。最初に確認したのは自然農で栽培してもいいかということ。
意外にも快くOKしてくださいました。ただし条件があり、「ほかの利用者からクレームが出ないように対応すること」でした。
役所が対応しているので希望者には前向きに対応するけどトラブルは勘弁ということなのだと理解しています。
当然、周りに迷惑をかけないこと、クレームがあったときは真摯に対応することを約束し借りることにしました。
僕の結論
ひょっとすると、地域で耕作放棄地が多い場合は役所に相談すると幸運にも貸してくれるケースもあるかもしれません。
でも、つてがない場合は最寄りの自然農塾に問い合わせ・相談するのが一番の近道だと思います。
理由は以下の通り。
■すでに実践している先輩がいるので気軽に相談できる
■比較的安価または無償で借りることができる
初めてのことだと右も左もわからないので相談できるのは心強いです。いろんな経験談やうまくいかなかったときの解決策を聞けることもあります。
自然農を始めるにあたりこんなに心強いところはないと思います。
こだわりの強い人が多いようにも感じますが、いい人が多いという印象です。
自然農を始める場合は頼ってみてもよいと思いますよ!
番外
自然農にこだわらないならシェア畑が言うことなしです。
種から苗、道具・肥料・水、相談相手まですべてそろっています。どんだけ便利やねん!
本日も最後まで読んでくださりありがとうございます♪
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